第2部 礼典諸式 第23節 火葬前式 火葬場にひつぎが到着したら、炉の入口にひつぎを置くか、炉の中に入れても、扉を閉めないで式を施行する。 火葬前式順序 賛美 告別式に使用した歌を用いれぱ便利である。 聖書 ペテロの手紙第一、1章3-5節 私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神はご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。また、朽ちることも汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これはあなたがたのために、天にたくわえられているのです。あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、終わりのときに現わされるように用意されている救いをいただくのです。 コリント人への手紙第一、15章50-58節 (葬式の項にある。) ヨブ記19章25-27節 私は知っている。私を贖う方は生きておられ、後の日に、ちりの上に立たれることを。私の皮が、このようにはぎとられて後、私は、私の肉から神を見る。この方を私は自分自身で見る。私の目がこれを見る。ほかの者の目ではない。私の内なる思いは私のうちで絶え入るぱかりだ。 ヨハネの福音書11章25-27節 イエスは言われた。「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。また、生きていてわたしを信じる者は、決して死ぬことがありません。このことを信じますか。」 ヨハネの福音書14章1-6節 「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。わたしの父の家には、住まいがたくさんあります。もしなかったら、あなたがたに言っておいたでしょう。あなたがたのために、わたしは場所を備えに行くのです。わたしが行って、あなたがたに場所を備えたら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。わたしのいる所に、あなたがたをもおらせるためです。わたしの行く道はあなたがたも知っています。」……イエスは彼に言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。」 祈祷 天地の造り主、全能の父なる御神よ、くすしい御旨と深いあわれみとによって、みもとに召された( )兄弟(姉妹)の遺骸を、いま御手にゆだね、土を土に、灰を灰に、ちりをちりに帰そうとしています。兄弟(姉妹)の肉体は私たちの目から消えうせますが、主の御前にはその一つの枝もむなしくならず、終りの日、すなわち主の再臨の時、大能の御力によって栄光の体に化せられることを信じます。 主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。栄光の主の来りたもう日まで、兄弟(姉妹)の霊魂を復活の主とともにパラダイスにいこわせてください。やがて主の空中再臨の時、とこしえの恵みを与えてくださることを信じます。主の尊い御名によってお祈りいたします。 終祷(祝祷の項例3にある。) (火葬が終ると、牧師がまず祈ってから骨上げをしてつぼに納める。喪主がそれを家に持参して部屋に安置した後、賛美と祈りをし、すべてを終る。)